飯綱東高原は長野県のどこ

 飯綱東高原のある牟礼村は、長野県の北部(北信)長野市の北部にあたり、長野市、信濃町、戸隠村、三水村、豊野町に接しています。
 標高500メートルの牟礼の市街地から飯綱山の外輪山の一峰霊仙寺山(標高1775メートル)に広がる牟礼村は、高原の村といえるでしょう。
 飯綱山のゆったりとした裾野は明るく広がり、村の四季は変化に飛んで美しく、リンゴ、モモなどの果物を多く産し、この高原の村は食べ物も豊かです。
 長野駅から車で30分、都市部からこんなに近い牟礼村には豊かな農村風景があります。飯綱東高原は、そんな村の西端にあるのです。

飯綱東高原はどんなところ

 長野市と信濃町にはさまれた標高800〜900メートルの高原が飯綱東高原です。長野市側は飯綱高原、信濃町側は黒姫高原の南なので黒姫南高原とでも言うのでしょうか。行政界を超える高原名が変わるというのもわかり難くしているようです。
 国道18号線の飯綱東高原に入口からリゾートラインに入ってすぐ白樺台の別荘地です。このあたりが飯綱東高原の東端になります。水芭蕉園、飯綱リゾートスキー場を過ぎてすぐのつつじが原別荘地が西端になります。すぐ隣は京急CC,ここは長野市の飯綱高原です。
 飯綱東高原の中心には霊仙寺湖があり、飯綱山、黒姫山、妙高山の展望はすばらしいもので、湖を囲むようにして、飯綱高原家族旅行村(オートキャンプ場、テニスコート、ボート、釣り、冬の氷上ワカサギ釣りなど)、飯綱高原GC,むれ温泉天狗の館(村営日帰り温泉)があります。
 もうひとつのスポット上村は高原野菜の産地、飯綱リゾートスキー場、水芭蕉円を目の前に霊仙寺湖とは一味ちがった広々とした空間はなかなかいいものです。
 飯綱東高原のもうひとつの顔は、別荘地にあります。白樺台、高岡、からまつの丘、つつじが原の別荘地があり都会からの移住者が多くなっています。

飯綱東高原へのアクセス

 上信越自動車道の信州中野IC、または信濃町ICから国道18号線を経由して飯綱東高原入口を入れば、各ICから約30分で来てしまう。
 長野市内からは淺川ループライン〜飯綱高原を経由するか、坂中トンネルを利用すればどちらも30分、戸隠高原(中社)30分と車を利用すれば便利だ。
 飯綱山を中心に広がる戸隠高原、飯綱高原、飯綱東高原、ここは豊かな自然とスポーツを楽しめる絶好のフィールドといえるでしょう。

飯綱東高原の自然

 飯綱東高原は、上村の高原野菜の生産地を除いて40〜50年生のカラマツ林で、高原の中心霊仙寺湖の周辺はカラマツ林ばかりが目立ちます。カラマツは早春の芽吹きと、晩秋の黄葉は大変美しいのですが単純な林相(植林地)は生物の多様性を考えると寂しい感じがします。
 リゾートラインの上、飯綱山、霊仙寺山の中腹には、水芭蕉園があります。簡単に散策できる場所としてはめずらしいミズバショウ、リュウキンカ、ニリンソウの群落地です。この周辺の森は飯綱東高原のカラマツ植林前の自然の姿です。
 ハンノキの大木の下、古い飯綱火山の堆積層に豊富に貯えられた雪どけ水は中腹から湧き水となってミズバショウなど湿生植物を育てます。周囲の森を観察すると、ミズナラ、ブナ、コブシ、オオヤマザクラ、ハルニレ、常緑のヒメアオキ、ハイイヌツゲ、ユキツバキなど多雪地の植物から暖温帯照葉樹の植物が見られる興味深い森です。飯綱東高原のほとんどの地域は人の手が加わっていますが、わずかに残った自然林(二次林)と言えます。
 別荘地内のカラマツ林にも元の自然林に戻ろうとするのか、水芭蕉園周辺で見られる植物をかなり見ることができ、花の季節には私達を楽しませてくれます。

「アンケート」にご協力願います。