ダッチウエストの新型ストーブ

 ・薪ストーブのすすめ
寒冷地の山荘には、薪ストーブは欠かせないものだ。

山では、どんな最新式の暖房器具も、薪ストーブの快適さにはかなわない。

オレンジ色の炎を眺めていると、身も心も、家中が暖まる。

薪で熱せられた鋳鉄が遠赤外線を出し、部屋と体をしんから暖めるのだ。

薪ストーブは薪を準備しなくてはならない。
それが面倒だという人がいるかもしれない。いるだろう。

しかし、薪割りは多少の苦労はあるが、実は結構楽しいものなのだ。

太い薪が一発で割れたときは、300ヤードのドライバーショットが決まったような爽快感が味わえる。

アックス(斧)を使うのが苦手という人には、便利な「薪割り機」がある。

自分で汗してこしらえた薪で寒い冬に暖をとるのは、より思い入れ深いだろう。



薪割りを楽しむ前に、薪について少し考えてみよう。
まずは薪ストーブに使える薪の木について
木の種類 特徴
針葉樹 杉・赤松・カラマツ・トウヒ
(建築端材・廃材は針葉樹が多い)
・目が粗く、軽い
・割りやすい
・火付きがよい
・早く燃え尽きる
広葉樹 ナラ・クヌギ・シラカバ・クリ・クルミ
・イタヤ・ウリハダ・ハンノキ・ハルニレ
・目が詰まっていて、重い
・堅く割りにくい
・火が長持ちする

どんなに優秀な薪ストーブでも、薪の善し悪しによって、その性能を十分発揮出来ないし、 悪い薪を焚き続けると、故障の原因になる。

上に書いたように、針葉樹、広葉樹それぞれ長所短所があり、その特徴を理解して焚くことが肝要であるが、 これが薪の善し悪しではない。

薪の善し悪しは、その薪がよく乾燥しているかどうかということで決まる。
湿った薪は、燃えにくいばかりでなく、クレオソートを発生させ、これが煙道に付着すると煙突を詰まらせたり、 腐食させたりする。悪くすると煙道火災を引き起こす。

それでは、薪の乾燥期間の目安はというと、木を伐採した季節、天候や、保管場所の条件によっても異なるが、 薪を割ってから理想的には1年以上、最低6ヶ月は必要だろう。
これを目安に、薪の準備は早いほうがよい。


薪割りを楽しもう
・薪割りに使う道具
チェーンソー アックス(斧) 薪割り機
自分のストーブに丁度よい長さに木を玉切りする。
エンジン式と電動式がある。
玉切りにした木を割る。
割れにくい太い薪用には、マジック斧がある。
薪割り機を使えば楽に割れる。
エンジン式と電動式がある。

・薪割りのコツ
薪割り作業は、チェーンソーやアックス(斧)、薪割り機など
日頃扱いなれないものを使用するので、まずは「安全第一」。
自分も周りの人も怪我をしないように充分気をつけよう。

1. 丸太を自分のストーブに丁度良い長さに玉切りする。「最大薪長さ」より約2〜3cm短めが扱いやすい。 チェーンソーを使う。ノコギリでやると息ばかり切れて大変な作業になる。
2. 玉切りにした丸太をアックスで縦に割る。
しっかりねらいをつけて、まっすぐに振り上げ、アックスの頭の重さを利用して振り下ろす。
力だけで割ろうとすると、ネライがはずれる。

薪割りはつらいものと考えず、楽しいスポーツだと思ってやろう。これが薪割りのコツだ。

3. どうしてももっと楽にやりたい人は「薪割り機」を使おう。
使い方の基本さえマスターすれば楽に扱えるが、安全には十分注意しよう。

・薪の保管場所(乾燥させる場所)
ストーブで使う薪は、よく乾燥していなければいけない。 割ってから1年くらいかけて乾燥させるのが理想的だが、最低でも6ヶ月くらいは必要だ。 だから、割った薪の保管場所は、薪を乾燥させる場所と考えよう。
1. 雨や雪、地面の湿気から薪を守れるところ。
屋根または上部の覆いは必要だ。それから、薪は地面に直接置かないこと。根太丸太などを利用しよう。
2. 風通しの良いところ。
薪を乾燥させるのであるから、通気性の善し悪しは重要だ。いくら立派な薪小屋を造っても、 3方以上壁などで囲むのは良くない。
地面と薪との空間の通気についても注意しよう。

 薪は自然環境に優しい燃料です。里山の復活にも貢献するでしょう。

 薪割りを楽しんだら一休みして、

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